再生療法による治療効果
GTR法やエムドゲイン法といった再生療法でどのような治療効果が期待できるかというと、進行し始めのいわゆる初期から中期前半の歯周病の進行を食い止めることが期待できます。
これらの治療方法は、直接骨を作るのではなく失った部分の骨の再生を残っている骨内の骨牙細胞(骨を作る細胞)を誘導することにより再生を促す治療方法ですので現在残っている骨の高さの最も高い部分までしか再生できません。
そのため高度に進行し全体的に骨の吸収が進んでしまっている場合には適応外となります。
健康な状態
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歯を支えている骨の量も十分あり、歯肉の厚さも健康です。歯を取り囲む歯肉の厚みは健康な状態では3mmと生物学的に決まっており、病的因子が無くなれば歯肉の厚みは3mmに戻ります。 |
歯周病初期
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左から2番目の歯の周りの骨が垂直的に吸収していますがこの段階ではまだ両隣の歯の骨には影響を及ぼしていません。吸収した部分には炎症性の歯肉が充満しているため見た目の歯肉の高さは変わりません。 |
| エムドゲイン適応 |
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エムドゲインによる治療を行います。 |
| 6〜8ヶ月後 |
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術後半年位でエムドゲインを注入下部位が骨に置き換わります。歯肉は健康な状態を取り戻し引き締まるため若干術前よりも下がります。 |
歯周病中期前半
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初期よりさらに吸収が進み、両隣の歯の骨の高さも少し下がっている状態です。この高さを目標に再生を促します。 |
| エムドゲイン適応 |
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エムドゲインによる治療を行います。 |
| 6〜8ヶ月後 |
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骨の高さは1番高いところまで再生されますが、1番高いところも健常時より下がっているので歯肉の位置もより下がります。 |
高度に進行した歯周病
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歯を支えている骨がまったく無く炎症性の歯肉とくっついているだけか、あってもごくわずかなため咬む力を受け止めることができません。 健康な組織が歯の周りに無いため再生を促すことはできず抜歯の適応になります。 |
このように、現在残っている歯の周りの骨の高さが再生可能な高さの基準になりますので、適応範囲が限られているのが現状ですが、適応さえ間違えなければ治療効果は大きく得られます。
〜8ヵ月後にレントゲン上で治療効果の確認例〜
歯周病初期の例
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| 丸で囲んである部分に垂直性の骨の吸収が認められます。この部位にエムドゲイン法を行いました。 | 十分な骨が再生されました。 |
歯周病中期の例
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| 丸で囲んでいる部分の矢印の部分が吸収している部分です。深い垂直的吸収です。 星印は高度な歯周病であったため。抜歯になりました。 |
矢印の部分再生された骨のラインです。星印の歯は抜歯後インプラントを埋入しました。 |
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